巡礼はどの順番で回る?
   
  

 開創1200年記念の記念スタンプや御影なども、今日までとなってしまいました。 あっという間の期間。早かったですね。
今年は、お寺にもよるようですが、例年の倍の巡礼数というところも少なくないようです。

 その四国お遍路の巡礼ですが、皆さまは、どこからスタートして、どこで結願なさいましたか? または、するご予定ですか?

 札所には、1番から順に番号が振られているので、人の心理としては1番から順番に回ろうと思うはず。 なので、1番から順に回る順打ちが一番ポピュラーですね。

 1からではなく、88からまわる「逆打ち」や、各県ごとに1つの国として考えてまわる「一国参り」や、区間で区切ってまわったり、一気にまわってしまうなど、巡礼者の方の巡礼スタイルに合わせて、まわり方も様々です。

 実際のところ、どれが正しいのでしょうか?

 実は…お寺の順序は、どの札所から始めても構わないのです。結願もどの札所で迎えても構いません。お遍路の巡礼に大切なのは、どこからスタートしてどこで結願するかではなく、88ヶ所すべてをまわりきる、その修行こそが大切なのです。

 現代は、巡礼の方法が徒歩から公共の機関やタクシーなどを使ったりと、時代とともに変化しています。昔は徒歩だったので通っていた遍路道も、現在はもっと通りやすい道へと様変わりしてきています。順番を考えず、今の交通事情や、ご自身のスケジュールなどを考慮してルートを決めた方が、効率的な場合があります。




 

 

     
     
  バックナンバー (以前のお話は下記をクリックしてご覧ください)  
      >> バックナンバーを見る