お遍路知識

なぜ、白衣を身に着けて参拝するのか?
白衣はちょっと、はずかしい…
こういう気持ちもあるかもしれませんが、そもそも、お遍路の衣装には意味があることをご存知ですか?

あなたはなぜ、四国八十八箇所を回まわろうとするのでしょう?
お遍路となり、四国巡礼する理由は人それぞれだと思いますが、一つ挙げてみますと、遍路となり、四国八十八箇所を巡るのは理屈抜きのただ大師を慕っての素朴な信仰心があるのかもしれません。

「白衣を身に着ける」それは、心身ともに清らかに、そして、白衣が白行衣とも言われるように、お大師さまを慕いお大師さまのお導きで、巡拝・修行させていただくという意味合いがあります。

「打つ」とは?
昔の札は木や紙や金属などでできており、それらを霊場の柱などに打ち付けて巡拝した証としたことから、霊場をめぐることを「打つ」、霊場を「札所」と呼んだ。

「順打ち、逆打ち」とは
1番札所から2番札所へと時計回りに進むのを「順打ち」、88番札所から87番札所へと反時計回りに進むのを「逆打ち」という。
逆打ちは道標などが少なく歩きにくいのと、今も順打ちでめぐっておられる弘法大師と必ず1回はすれ違うということで、順打ちの3倍のご利益があるといわれる。

「通し打ち、区切り打ち」とは?
一度に八十八ヶ所をすべて巡拝するのを「通し打ち(全周)」、数回に分けて巡拝するのを「区切り打ち」と呼ぶ。中でも特に阿波、土佐、伊予、讃岐の国単位で区切り打ちすることを「一国まいり」という。

「同行二人」とは
四国八十八ヶ所の巡拝者は、それぞれに弘法大師のご加護を受けて、つねに二人で巡拝しているとされる。中でも金剛杖は弘法大師そのものであり、特に大切に扱うことが求められる。

「先達(せんだつ)」とは?
グループ巡拝の先導者のこと。
豊かな巡拝経験をもち、へんろ道や霊場の由来、巡拝作法などにも精通した巡拝の指南役。巡拝ツアーに同行し、宿や食事の手配をはじめ参加者にさまざまなアドバイスをしてくれる。「四国八十八ヶ所霊場会公認先達」の資格制度も確立し、その数は全国で1万人という。

「御詠歌(ごえいか)」とは
神仏に対する祈りの歌。和歌に一定の節や曲をつけて詠唱する。
四国八十八ヶ所の場合、各寺毎に異なった御詠歌が詠まれている。